メリクリっす。
こんな日にも更新ですねw
先ほどインスタで触りを紹介しました今回のカスタム車両はオーナーとの共同制作。
若干16歳にしてすでにピスト歴もあるというなかなか見込みのある男子。
スチームローラーに跨り徳島より60キロの道のりを自走で当店までやってきたその気合いとは裏腹にポーカーフェイスの奥に秘められた独創感を持ち僕が昔に制作したハーレーを見て、自分がNJSを作るならこの人と!との想いを正面から受け止め挑んだ作品です。
話の流れからどうしてもPANASONICのピストに乗りたいとの事でオークションに手頃な出品を見つけ相談しペコもあるけど補修でどうにでもなるよ!それより自分が好きな色、デザインで乗り出すのにあたってとてもじゃないけどあり得ない金額で乗り出せる金額を提示!
そこで話のタネに「エンブレムカタカナで昔みたいにいこうか?」と言ったのが発端・・・
近年の右向け右のカスタムと呼べぬような車両に異議を唱えるが如く今回の作品に仕上がりました。
彼の思い描いている形にできない表現をまんまと汲み取り、それはジャガーのレーシンググリーンだよって提示。
エンブレムのカラー指定もホワイトの指示に対し、金縁があったほうが映えるよ!とご提案。
見事、手練のチャリ乗りが寄ってたかっても真似できないような希望のフレームに仕上がりました。
その頃、彼は地元徳島はSHIOKAZE STOREでパーツ注文、これがまた僕の話を良く聞いているのか自身のセンスなのか色合いばっちり!!
LINEという便利あツールを使い逐一経過を報告できていたからこその連携プレイ。
彼の揃えたパーツとカラー使いはまるでジャガーのコックピットのウォールナットのインパネ周りを彷彿させるセットアップ。
ヘッドパーツもO/Hと磨きで使いまわしBBもO/Hを兼ねて油脂をBOREDオイルにて耐久性寄りに振ったブレンドでセット。
ここで一つびっくりしたのがペダル以外はNJSなんですが・・・ペダルがBMX系とこれまた反抗期のようなセットアップ。
尾崎豊よろしく盗んだバイクで走り出す事は無く、アルバイトをし自らの金で足で稼いだ世界に一つだけの自転車ライフを送っていくのでしょう。
毎回、毎回来店の度に差し入れを欠かさない彼に軽くプレッシャーを感じつつ、そこはサラッとちょっとした作業でお返し。
大人でもちょっと真似できないような彼の大人っぷりに感動しました。
経過報告の度に歓喜、想像以上です!とのセリフに僕はこう心で呟きます・・・
その言葉を期待して造る、提案しているんだよ、君の想像を超えて良い意味で裏切りたいのよ、僕の頭の中ではとっくに完成しているしこのコンセプトもできていたしね!
ただちょっと計算外だったのはストーリーを作っている途中にその内容が実は真実だったという事。
コンセプトは以下の通り・・
「近所の爺が自転車好きな彼に譲ってくれた戦後のピスト」
戦後間もなく横文字禁止、日本の誇りナショナルが世界に向けて発信したブランドのフレームを譲り受けた。
そしたら本当に実はこいつに使うホイール関係はカンパハブにマヴィックリムは近所の爺さんに片倉シルクと共に頂いたものだとか・・・・
完全にリンクしましたね!!!
極々薄くまるでFENDERのシンラッカーのようになるべく薄くクリアーを吹きました。
雰囲気出てると思います。
高校生には早い?とてもじゃないけどそんじょそこらのピストじゃ敵わないかっこ良さがあります。
それもトータルでセットアップです、オーナー含めて全てがマッチして初めてかっこええと思います。
NAOTO様、今回は面白いもの作らせていただきありがとうございます。
今後も楽しみましょ!!!!