15で単車の免許を取り、古いカワサキを乗り回しカスタムはそこからはじまった。
とにかく狂ったようにバイト、バイトの日々を走り続けた。

20でカワサキの店へ入りスピードへ狂った。
30でハーレーカスタムを挫折した。でも、狂ったほどのめり込んだ。
周りが見えなくなるほど走り続けた。
40振り返れば自転車に狂った毎日。
近所のおじいちゃんからスーパーカブを貰った。
出張修理や家族とドライブと大活躍だ。
先日、五色台にある五色台スカイラインというとても綺麗な山道を娘とタンデムで向かった。
2速30kmでしか登れない非力なバイク。
タンデムシートに座って僕の右の肩にピョコンと顔を出し話しかける、ぼくも応える。
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前面には木漏れ日と緩やかな坂道。
バックミラー越しには彼女の笑顔が広がる。<


香川県に来てからの僕らは毎日笑顔だ。

毎日が時速30kmが丁度良い。
自転車で頑張れば出るそのスピードだ。

歩くのが速いと良く叱られる。

でも今はゆっくり歩くようにしてる。

毎日の会話、歩くスピード、君達と同じ領域のスピードが心地よい。

毎日の繰り返しはそう簡単では無い。
生きてる事を、本当に生きている事を考える。

同じスピード、同じだけ。
スピードって大切なことだと思う。

1分1秒誰にも訪れる平等な時間…
どんな風に使うかも自分自身の考え方環境で良くも悪くも変化していく。

変わっていく事が悪いのではなく、それは年齢と共に蓄積された思い出があるからこそ変わっていける事だと思う。